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      現代版「かわいい子には旅を」

 

 私達の日常生活は何をするにもごく普通に当たり前のこととして行動し、思考しています。しかし、その「当たり前のこと」は多くの先人の苦労と努力によって築かれたものです。だのに感謝することはありません。「ソンナノハ アタリマエダモノ!」と。

 この夏、高野山の僧坊での話です。密教は空海が中国から持ち帰ったものですが、今、中国では衰退した密教が見直され真言密教を学びに中国の高僧が入山しています。修業を終えると体重5sは減るという「行」を通して密教を体得しているのです。その「行」の一つに末寺に行き一日十軒余りの檀家参りが課せられる。一人ずつ土地勘もない異言語社会で、お参りする家の住所と氏名、市内地図、そして自転車だけが与えられ、全てが終わるまで寺に帰れない大変な「行」である。これにより、聞く、知る等すべての行動の原点は「ことば」であること、その「ことば」は習うものでなく自ら学ぶものであること、困難な状況は自らの力で解決する習慣をつけること、他人への「ありがとう」感謝の心を積み重ねること。

 つまり、「当たり前」に「感謝」する人づくりをした上で、僧としての修行を行うのだそうです。

 増々グローバル化する社会で生きる青少年の育成にも必要なことであると考えます。

 私達は平成15年(2003年)に本会を結成し、短期留学異文化体験を中心に活動して参りました。主として春、夏の長期休業を利用して児童・生徒を英語圏の国々に派遣するものです。これまでに948名の参加があり、相互の文化交流をとおして世界に目を向けるきっかけを得、また結果として、「当たり前」に「感謝」できる人材の育成がなされたと評価しています。

 これらの活動は保護者の皆様のご理解と、賛助会員各位のご支援によって成り立っており、紙面をお借りして厚くお礼申し上げます。今後も会員一同は故西川理事長の思いに心をいたし、この活動に一層の取り組みを致す所存でございます。引き続きご指導、ご鞭撻の程をお願い申し上げます。

 

ご挨拶

奈良県国際交流振興会

理事長 天 根 俊 治



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奈良県国際交流振興会